あらすじ

「明日、蓮の雫をすくう」

 

 

主人公のれんげは東京の小劇場で俳優を志しながらアルバイトで生計を立てている。2023年クリスマスイブの前日に父親の杉志郎が大学の同窓会へ出席するために奈良から上京するが、友人と口論になりその場に倒れ意識を失ってしまう。病院にかけつけたれんげは医師から杉志郎が持っていたノートを受け取る。

年が明けても意識が戻らない杉志郎は地元奈良の病院へ転院、れんげも実家へ帰ることになった。れんげは大好きな親友の瞬と再会。両親のいない瞬を自分の子供のように育てた杉志郎のノートには、れんげと瞬の思い出が詰まっていた。二人は杉志郎の回復を祈り、幼い頃に杉志郎が蓮根を育てていた蓮田で再び蓮根を作り始める。荒れ果てた蓮田を耕すれんげの前に不動産屋が現れ、杉志郎の蓮田が売りに出されることを告げる。「杉志郎にもう一度蓮の華を見せてあげたい!」れんげと瞬の祈りは届くのか。無意識の世界を生きる杉志郎と、意識の世界を生きるれんげたちを繋いでいるものとは・・・。

 

明日、蓮の雫をすくう。

わたしたちは、ハッピーエンドをつくる。