repeat / 繰り返す
人間が繰り返すことに、同じものはない。
昨日できたことができない
みんなと同じものができない
無限の可能性に心が折れそうになる。
同じ物を作りたくて、人間は機械を作った。
人間の作り出した機械は、同じ物をたくさん作る。
繰り返し、繰り返し・・・
人間は一息一息で変化を続けている。
さっきより速く走れた
みんなと違うものができた
世界にひとつだけの生命が生み出した
可能性という希望は無限の宇宙
たった一つの人生なのに日常を繰り返していると
うっかり見失う時がある
「自分はこのままでいいのか?・・でもどうせ何も変えられない」
大丈夫、それでも変わっていく。
一瞬一瞬、進んでいる。
今ここにいる自分は、もうさっきの自分ではない。
心配しなくていい、自分はいつも自分と居る。
繰り返す数だけの可能性と一緒に。
繰り返す
明日の自分は
同じじゃない。
僕らは、明日、どんな世界を作るのだろうか?
まはる
木板
約470×700×50(mm)
©️2023まはる
販売価格(税込) 88,000 ≦ 165,000 yen
~ story ~
この木板には、当初2005年〜2006年に書いた詩「No boder ~線を越えて~」が描かれていた。誤字をしたわけでもなかったが、どこかしっくりいかず放置に近い保管状態に入る。
この木板に描く予定だった詩「No boder ~線を越えて~」は別の木板に描いて2006年〜の個展で発表(ページ下部に掲載)
約17年の時を経て、この度の K II-HINTSの三人展 !!!espressivo!!! で、生まれ変わった木板の生命を発表できることになった。
新しい作品が生まれる可能性を信じて、何度も土台(下地)を創る(塗る)を繰り返した。
土台となっていた作品と共に生きるように、塗り潰してしまわない精神で下地を塗った。
音楽用語をテーマにしている三人展の最初に創った作品、繰り返す「repeat」。
最後の最後に塗った下地の黒
もう一回塗ることにした黒
胡粉の上に黒を塗ったけど…
胡粉のジェッソ
次に、黒のジェッソ
まず最初に墨を二度塗り
ずっとこのままだったから、生まれ変わらせたくて。
預かった生命だから。
No boder~線を越えて~ の完成作品
ヒノキ板
約 × × (mm)
©️2006まはる