演出/加藤義明 脚本・演出/まはる
棚田広がる美しい奈良の里村にひとり暮らす「うめ」は、里村一番のお祭り「桜祭り」の日に、一つのカバンを拾う。カバンの中には、生まれたばかりの赤ん坊が・・・。驚くうめをよそに、嬉しそうにキラキラとした笑顔で笑いかける赤ん坊。桜祭りの喧噪の中、時間が止まったように見つめ合う、うめと赤ん坊。その時、赤ん坊の頬に一枚の桜の花びらが舞い降りた。うめは迷わず、その赤ん坊を「さくら」と名付け、育てる決意をする。うめ、64才の春だった。。。あなたに贈る最高の音楽劇の幕開けです。日本の四季を背景に、うめとさくら二人の人生を通して、同じ時代に、この国に生きる喜びと感謝を届けます。心を揺らす音楽と力のある言葉が融け合い、美しい情景を描き出します。
(2013年)